目を瞑っていられた頃

いつかのわたしへ

20170301

気が付けばもう少しで冬が終わってしまいそうです。大学を卒業してからもう少しで1年。深呼吸する間もなく、ふと散りゆく花を見つけてはああもう季節がひとつ過ぎるのだ、と寂しさを感じてばかりの1年でした。時の流れが速すぎて、これまで何があったのかをよく思い出せない。長い長い夢をみていたのかもしれないし、わたしは立ち止まったままで時がただ過ぎていっただけなのかもしれない。

 
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最近はあれがしたい、これがしたいとは思うけれどすぐにその欲求は消えてしまう。消えない欲求と言えば眠りたいのただ一つだけで、だからわたしは眠ってばかり。
 
薄暗い純喫茶でぼんやりと珈琲を淹れる音を聴いていたい。
香水がなくなるころに東京に行きたい。
割れた硝子で煌めく廃墟に行きたい。
ひとりぼっちの露天風呂で凍てつく夜空を眺めていたい。
 
今やりたいこともきっと明日にはすっかり忘れてしまうのだろうと思うと少し寂しい。
 
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先日海の近くに遊びに行ったのですが瞳が焼けてしまうのではないかと思うくらい綺麗な風景でした。

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20161221

お題「カメラ」

カメラ、というか写真の趣味というのは少し前に付き合っていたひとに影響されたものなのですが。ひとりでもふたりでも楽しめるところが写真の良いところだと思います。

あの日美しいと思ったものをまだ美しいと思えるだろうか、昔の写真を眺めようとするたびに小さな恐怖に襲われます。しかし幸い、それらが輝きを失ったことはまだありません。写真を撮るのをやめた日、それはきっとわたしの世界から美しいものがすっかり消えてしまった日なのだろう。


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いちばん好きなのはキャンドルです。いつどこで見ても必ず綺麗。

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20161007

20161007
卒業論文を眺めていました。
大学生活は本当に楽しかった。図書館はきらきら光る文献が詰まった宝箱だったし、自然豊かなキャンパスはカメラを持って散歩をするのにぴったりの場所だった。学内のカフェのチャイがとてもおいしくて足繁く通ったのを思い出して、いつかまた飲みに行こうと思いました。

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明日のお昼、高校の恩師が食事に誘ってくださいました。まさか一緒に食事ができる日が来るとは思っていなかったのでとてもわくわくしています。

高校1年生だったあのときからもう片手では数えられないほどの年月が経って、先生は先生のままなのに、わたしはすっかりおとなになってしまった。
優しく頭を撫でてくれたのはあの日のわたしが生徒だったからで、きっとかつてのわたしを超える努力をしてももうその手の温かさを感じることはできない。おとなになるとは斯くも寂しい。
ともあれ楽しみです。昔はできなかった話をたくさんしたい。